hamachan-v’s diary

欝病がきっかけで主夫になることに、病気や家事・育児について日々の出来事や気付いた事など書いていきます。

うつ病 気付いたこと、知ってほしいこと

この記事では自身がうつ病になって気が付いた事、

どうしても知ってほしい事を少しだけ書きたいと思います。

 

 

私見ですが、もっと世間に理解があれば・・・そう思う事はよくあります。

世の中には大病と言われる病気は沢山あります。

わかってほしいのは「うつ病も死に直結する病気」と言うことです。

 

ある記事で読んだのですが、

2018年、世界中の自殺者は80万人以上と言われており、

その中の約3割が「うつ病」という結果だったそうです。

うつ病になる前の私は「自殺する人は弱い人」だと思い込んでいました。

しかし、それは「間違い」でした。

 

まずは、「自傷行為」を行う時、思考が停止している?です。

自身がうつ病になり「自傷行為」に至った際、

何も考えていませんでした。というよりは考えられませんでした。

夜中、気が付いたら包丁を握りしめ、自分の腕を切り刻んでいる。

流れる血を見て安心感すら覚えました。

「あぁ、これで消えることができる」

朝、目が覚めると服が汚れただけだと自分を責め、

家族が仕事や外出時、または寝た後で再度、自傷行為に・・・。

毎日ただ「消えたい」という一心でした。

当時、何度も繰り返す自傷行為に、奥さんも覚悟をしたそうです。

我が家では当時の包丁は処分され、今は切れ味の悪い包丁を使用しています。

 

次に、うつ病の症状は人それぞれ、これだと決まったものは無いということです。

加えて何かおかしいと思ったら2回でも3回でも転院しましょうということです。

何故そう思うかと言うと、私が初めに受診した医師からは「新型うつ」と診断されたからです。

なぜ「新型うつ」と診断されたかと言うと、担当の医師が見てきた患者さんと私の症状が違ったからだそうです。(当時、知識のない私はなるほどと信用してました)

結果として症状はどんどん悪化、医師は訳が分からないという感じになりました。

思い通りにならないと思ったのか、対応がどんどんなげやりに・・・。

受診時に症状を伝えると「君のは昔からある精神病的な鬱ではない」を連呼される始末。

まるで嘘つき、クズ呼ばわりされました。

環境を変える意味でも引越しを行い、現在の病院に転院しました。

転院した際の紹介状もお粗末なもので症状、投薬状況を書いた紙一枚、

担当医師からは「えっ?これだけ?」「他にはありませんか?」

投薬についても「何がしたかったんだろう?カリフォルニアロケットがしたかったのかな?」と首を傾げる始末です。

投薬については抗うつ剤など、少しづつ変更され症状は劇的に改善、

現在では家事・育児を行うことが出来るほどになりました。

 

続いては、うつ病に対する世間からの偏見です。

これは体感している人はすごく多いと思います。

どういう事かと言うと「うつ病心の風邪」「サボリ病」「怠け病」など

白い目で見られることが多いということです。

原因はうつ病患者のごく一部の方が行っているSNSへの投稿が考えられます。

多くのうつ病体験記やブログは闘病生活や体験談を書いているのですが、

うつ病になりましたと会社や学校を休み、治療の一環として旅行や趣味、

ゲームや遊びに興じる画像をSNSに投稿する方たちがいます。

SNSは不特定多数の方が見ることができます。

拡散して広めることも簡単にできます。

投稿・拡散された画像を見た方はどう思うでしょう?

うつ病になったら遊べる」「この人、仕事(学校)休んで遊んでるぞ!」等々、

投稿した本人にそんな意識がなくても、そう思われるのは当然です。

実際に治療の一環として楽しめる事をしてくださいとは言われます。

それは個人の許容量を超えてしまったストレスを発散させるためです。

しかし、車の長距離運転ができない人もいれば、

人混み・視線・話し声に恐怖感を抱く人や、

外出や病院に通う事ですら苦痛を伴う人もいます。

そういう辛い思いをしている方や治療に専念している人からすると、

楽しそうに趣味や遊びに興じる画像を投稿されるのは非常に迷惑です。

一部の方の自己満足の為に多くの患者は肩身の狭い思いを強いられ、

偏見の眼差しで見られるのです。

以上の事から病気が発症しているかもしれない方達が、

偏見を持つ身内の反対を受け病院の受診すら受けられないという方も実際にいます。

 

一人でも多くの方が「うつ病の危険性」を理解し、

治療の重要性に気付いていただけることを切に願い終わりたいと思います。

 

最後までお読みいただいた方、長文にお付き合いいただき、ありがとうございました。